気が付かれなかった取り替え子

ここは、とある人物の出来事が手記として現れる隙間の世界です

これは空気を読むじゃなくて思考停止では?

 今からするのは怖い話。
 あれは私が中学生の時の事。

 理科の授業で、先生のとある質問に対し1人目の生徒が答えを出した。
 先生は他の意見を求めいているようで他に答えを出す人はいないか回答者を求めた。
 だが、手を上げて指された2人目も1人目と同じ答え出した。
 そんな中私は『先生が求めているのは別の答えだよな?』と考え、それとは違う答えを探して答えた。

 だが周囲の生徒にはそれが変に思えたらしく、手を上げて1~2人目と同じ答えを言って私に対して馬鹿にするようなドヤ顔を向けて来た同級生がいた。
 が、その解答発表会が終わった後に先生が説明したのは、私が回答した事の詳細だった。

 という事があったのが……。

 何故同じ答えを言う? もう言ってるじゃん。
 とかなって、その人達が物事の理由を考えずに取り合えず右に倣えしている人にしか見えなくて、機能不全感とかを感じてた時があった。
 それにこの時は
「私もAさんと同じ意見です!」
 って自己主張する場面でもなかったと思うんだけどね。

 でもこれって、日本人の求める『空気を読む』っていう高貴で高潔な行いなの?
 けど私には自分の頭で考える事を放棄した人にしか見えなくて怖かったよ。
 ついでに、これは子供だから起きた事じゃないよね? 大人でもこんな感じの事あるよね?!

 まぁ、なんか私は発達障害みたいな部分はあるので(しかし発達障害ではない)そう感じるだけかもね。

 ただ、気になる事があって。

 私は小5くらいから登校拒否を始めてて、これは保健室に通ったり授業に出てる時期の出来事だったんだけど……。

 実は学校教育が子供から考える力を奪ってるとか、そんな事ないよね?

 いや、私以外の他の生徒は登校拒否を長期する様な子はいなかったもんで。(多分ね)
 もちろん「絶対にそれが真実だ!」とかは思ってないし、この日はたまたまこんな感じだったのかなぁ?
 とか思うけど、そうじゃなければ怖いね。