気が付かれなかった取り替え子

ここは、とある人物の出来事が手記として現れる隙間の世界です

父親が周囲の事を考えてない

 父親と一緒に暮らしていた時の話だ。

 

 個人情報が載ってるハガキなどは、ある日面倒だと切らずに捨てだした。

 それって父親だけの問題ならいいんだけど、送り主の住所が一般公開されてない個人の物だった場合を考えると、正直やめてほしかった。

 

 私が

「何かあった時役立つから、お薬手帳はちゃんと使って」

 と頼んでも

「薬を持って行けば大丈夫だから」

 と何もしてくれなかった。

 結果、父親が倒れ救急車を呼んだ時は取り合えず薬という薬は全部持って救急車に乗った。

 ちなみに父親は倒れる前から医者に掛かる事は多かったので、薬の量も多かった。

 もちろん私は大変だったし、医者も多分大変だったと思う。

 そして父親はこの後から、しれっとお薬手帳を使うようになった。

 

 自分が死んだ後の事も考えてと頼んでも

「自分には関係ないから」

「自分は大変じゃないから」

 と、使うかどうかも分からない無料でもらえる食器をもらっては取って置くを繰り返していた。

 それ以外に、使っていない物の処分などもしてくれなかった。

 

 私は掃除などの事も考え、必要な物は必要になった時に買う。

 とか徹底してたんだけどね、馬鹿臭くなってきた。