気が付かれなかった取り替え子

ここは、とある人物の出来事が手記として現れる隙間の世界です

近所で起きた孤独死の事

 近所のアパートに住んでいる一人暮らしの人が死んでいた。

 その人は新聞を取っていて、それが新聞受けに溜まっていたのを不審がった新聞屋が行動に移して発覚した。

 

 ただその亡くなった人の部屋の玄関前は、他の住民がアパートから出入りする際に目にする場所にあるんだ。

 つまり、新聞が奥の方まで突っ込まれている場合は仕方がないのだが、もし新聞受けから少しはみ出している状態で溜まっていた場合、近所の住民が気が付ける立場にあったのに新聞屋が行動に移る前に動かなかった可能性がある。

 

 ちなみにこのアパートは近所付き合いがあるタイプのアパートだった。