気が付かれなかった取り替え子

ここは、とある人物の出来事が手記として現れる隙間の世界です

家族の相談をした時の話

 就労移行支援に通っていた時の事。

 ある日ふと自分が家族から脱税の道具にされた事を思い出し、警察への相談後これが一般的なのかどうか就労移行支援の担当職員に相談し、ついでにこの時私が思い出せる限りの家族の話をした。

 すると人生で初めて、私の母が育児放棄をしているのではと指摘された。

 この事で私は自分の母が、子を育てる力がなかったとしっかり自覚する事ができた。

 ついでにこの時父の話もして、やっぱり父は「自分はOK、相手はNG」などの自己中心的思考だと、しっかり認識する事も出来た。

 

 ただ私は職員さんに相談する前に、別件でだが家族の事で国や自治体が提供するような相談窓口を利用した事が何度かあり、職員さんに相談する1年ほど前も人権相談を使っていた。

 

 そしてこの時思ったのは、相談員は本当に話を聞くだけで、事実を把握する為に動く事も、解決する為に動く事もしないんだな。だ。

 それに相談内容的に父親との関係やされた事など説明した結果、「どこでもこんなもんでしょう」という感じで終わったし。

 

 もちろん私の説明が下手というのはあると思う。

 ただ、相談員の人に障害や障害者家族の知識が少ない印象があり、更に

「親からされた事で思い出した事を書き留めておいてください」

 などのアドバイス

「今の状態だとこちらは動けないが、こういった状態になれば動く事ができる」

 という具体的な説明もなかった。

 

 それに加えて、人権相談所では解決が難しいなら、別の相談窓口等の紹介や引継ぎなどしてくれればよかったのだがそれもなく、精々既に相談済みの病院に相談すればと言われた程度。

 いや私、この時は病院側ではどうにもならないと感じたから、人権相談を使ったのだが。

 でも、そもそも過去利用した相談窓口がどこもそんな感じで、具体的に役に立った経験がないけどね。

 

 ちなみに、こういう事はどうにもならない事とか難しい所もあるとは思ってる。

 でもその反面もし私が過去に相談した時、もう少し相談員が話をよく聞こうとしてくれてたり、事実を確認する為具体的に動いてくれたら、もっと早くに自分の親の状態や対応方法などが分かったのかな?

 となった。