気が付かれなかった取り替え子

ここは、とある人物の出来事が手記として現れる隙間の世界です

小説を上手い具合に書こうと企むも、あっさり挫折したって話

 小説を上手い事書けないものか? となっている時や小説の公募に応募していた頃、人から聞いた話とか小説公募の評価で色んな小説を読む事を勧められた。

 なので私には時間もあるしと、図書館の一般小説のあ行の作家さんから読む事にしたんだ。

 一応私の住む地域の図書館はラノベも置いてあるけど、ラノベは昔結構読んだしとそれは後回しにした。

 

 そして思った。

「あれ? 文章力ってもしかしてそんなに重要視されてない?」

 と……。

 

 いや私、ありとあらゆる本を読んだ訳じゃないし好みの問題もあると思うんだけど、読んでて困惑する文章の作家さんがちらほらいたんだよ。

 もちろん読んでて「あれ?」とならない作家さんもいたし、中にはスッと頭に入ってくる作家さんもいたけども。

 

 あと文章力ではないんだけど、飯物小説なのに甘い関東風としょっぱい関西風の玉子焼きの特徴を間違えて説明。

(ちなみに話の流れ的に誤植でもない)

 さつま芋のホクホク紅あずまと、しっとり紅はるかの特徴を間違えている。

(ちなみに実際に食べ比べれば気が付くと思われる……)

 という作家さんがいたんだ。

 更にその方は上記以外にも

「あれ? 担当さん何も言わなかったの?」

 となる事があった気がする(既にうろ覚え)。

 

 それとさつま芋に関しては件の小説を見た当時、パッとネットで調べたら上の方に間違って教えているサイトがあったんだ。

 つまり……。

 ネットソースだとしてももうちょっと色々と調べれば分かりそうな事や、実際に手軽に取材という名の実食をし事実確認できる事ですら、この作家さんはしてなかった可能性が高いって事なんだよ……!

 

 という事があったのさっ!

  

 それにしてもジャンル問わず片っ端から本を読むのは、けっこう骨が折れる作業だと思った。

 文章が変と感じる小説もそうだけど、文章は自分に合っているのに内容が難しかったり苦手な物だと全然楽しめないから。

 

 という訳で、元より本を読むのにスゲー頭を使い疲れる私は

「そもそも私は本を読んで自分の作品に生かせるだけの技術はあるのか……?」

 という疑問が生まれたのもあって、今は読んでいない。

 こんなんで脳味噌のエネルギーを使うくらいなら、もっと違う事がしたいという欲求の方が勝ってしまったよ……。