気が付かれなかった取り替え子

ここは、とある人物の出来事が手記として現れる隙間の世界です

Little Misfortune

 まず、私はこのゲームをやった事がなく、ゲーム実況やプレイ動画で見ていただけである。

 そしてこれは、ある条件を満たす事で見られるエンディングを見た時の感想だ。

 

 そして私はその事について語る前に、書いておかねばならない事がある。

 それは、ここからはうっかりこの場所に辿り着いてしまった『Little Misfortune』未プレイの人にはネタバレになってしまう事だ。

 

 

 

 では、書いて行こうか。

 

 

 

 

 

 

 

 ある事をすると最後の場面で母親が出てきてほほ笑むのだが、私にはいい印象はなかった。

 何故なら、フォーチュンはストーリーを見ていると、どうも育児放棄をされていて、母親にとって娘は邪魔な存在なのかと思う場面があったからだ。

 子供を生んだけど育てられなかった。思っていたのと違た、予定とは違う事態に陥った。

 そんなのよくある話だ。

 更に、母親は旦那ともうまくいっていない。というか暴力を振るわれている。

 しかもこの旦那、ネズミマフィアの時の会話を聞いていると、麻薬か何かやっていたのでは? という感じだし。

 もちろん勘違いかもしれないのだが、もし旦那が警察に介入されるような事態に陥った場合、何事もなくすぐに返してもらえるような人には見えないのだ。

 だがここでフォーチュンが車に轢き殺されるという事故が起きた。

 車を運転していたのは恐らく旦那。

 彼はそれが切っ掛けで刑務所に行ってるか死んだかしているだろう。

 そして母親のあの笑顔。

 そう、母親にとって枷となる要素はもうないのだ。なぜなら、母親にとっての幸せを妨害している旦那と娘が、いなくなったのだから。

 これから彼女は枷が外れて、人生をやり直す事ができると思う。

 まともに子育てができる環境が整い彼女が育児をできるのなら、また子供を産んでも今度は幸せに過ごせると思う。

 個人的には子供は二度と作らないでくださいだけど。

 

 と、思うから、むしろ胸糞悪くなった。

 だが、フォーチュンの願いは母親の幸せだったから、私のこの考えが仮に事実であっても、不幸なエンディングとも言い難いか。

 

 ちなみに私は母親が出てくるシーンで「この母親、警察官の前で泣いてる振りしてね?」となっていて、仮面を取って化粧が落ちた後を見ても、「涙を出すタイプの嘘泣きかな?」とか思っていたので、そういう思考回路ならではの結論だとは思う。