気が付かれなかった取り替え子

ここは、とある人物の出来事が手記として現れる、隙間の世界です

工場清掃の体験実習②

工場清掃の体験実習①

 工場は2階建で別館もあるそこそこ大きな工場で、掃除するのはトイレ、玄関、廊下、手洗い場、食堂や更衣室、その他応接室や喫煙室などなどで、曜日によって違う場所を掃除するという物もあった。

 更に食事の準備や後片付けもある。

 工場は構造も複雑だったため、間取りを覚えるのも仕事を覚えるのも大変そうだ。

 しかし体験実習期間は長めの10日間(5日間が多い)で、最初の2日間は先輩について回るだけ。

 その後一緒に清掃をし、慣れたら一人でするようにしましょう。

 というものだし、会社側にはワーカーさんから私の特徴も知らせておいたという事で安心していた。

 ただ、ワーカーさんからの情報で、掃除を教えてくれる先輩が慣れてるから大雑把な所もあり、変な所があれば専務(肩書を忘れたから専務じゃないかもしれないが専務と書く。求人募集者の対応とかしてる人。見学や体験の時に主に私の世話をしていた)に聞くように言われたのが引っかかったが。

 

 こうして体験実習が始まり、私は先輩に付いて仕事の様子を見て回ったのだが、その間『あれ? これやっていいの? っていうかこれはヤバくね?』という事の連続だった。

 一部だけ書き出してみると、

 トイレ掃除は和式トイレが多いからか雑巾で拭き掃除をしていたのだが、便器を拭いた雑巾(水洗いしてたかは失念)と洗面台を拭いた雑巾を一緒のバケツに入れて次の清掃場所へ移動。

 トイレの床用のモップをすすがずに天井の通気口を掃除。

 そのモップをすすぐ時は、和式トイレの便器の中の水を使う。

 更に簡易式洋式トイレを件の雑巾で掃除していたが、中側を拭いてからすすがずに便座を拭いていた。

 そもそもその雑巾、掃除が終わった後に漂白に漬けて洗った後干していたが、室内の日当たりの悪い場所に干すから次に使うまでに乾燥できてない。

 その先輩は他にも衛生概念に問題があるのでは? という行動を取っていたし、それ以外にも、仕事を教わりに来た私の質問に質問で答える、愚痴を言う、そもそも普段家の掃除してるの? と疑問に思える言動。

 そして、職場で遭遇した危険な事の報告と相談も上司にできてないのかな? って言動もしていた。

 これ等の事は、あまりに聞く事が多すぎて初日に一部だけだが専務に相談したら、私がやばくない? と思って聞いたものは全部やったら駄目な事だったかな?

 つまり、先輩は仕事ができていなかった。

工場清掃の体験実習③